ゆるし

どんなに自分を励ましても
明るく振舞っても
前向きに過ごしてみても
大きな闇があっけなく私を捕まえる。

神を信じるだとか
助けを求めるとか
幻想を見てるとか
そんな羅列はこの闇にあっては風前の灯。

何を以ても立ち上がれぬような
足場の無いぬめぬめの底なし沼
深い虚無感に絡め取られる。



私は何よりも
本当は
私の真の奥底では
神に申し訳がないという
深くて大きな痛恨があるのだった。

何をやっても、誰と居ても、
必ずここへ引きずり戻されるのは

私の深い深い闇の底
杭で打ち付けられた鉛の重石があるから。



私をゆるす。
今世でやれたら奇跡。

私はあなたにゆるしてもらえますか。
私はあなたにゆるしを乞えますか。
私は私をゆるすことができますか。