水も飲めなくなったら、死になさい

こちらの女性は、数年前まで「食い扶持がなくならないように」と介護の仕事をしていたのだけれど、のんびりとした自分の性格に合わず、現在は自分がやりたいことだけをやって暮らしているのだと言う。

女性曰く「仕事を辞めた後に、父親から『自分の好きなことをやりなさい。食えなくなったら水を飲みなさい。水も飲めなくなったら、死になさい』と言われて、その言葉を聞いた時にまるで稲妻が落ちたような衝撃を受けて、そして、父親の強い愛を感じたんです。この感覚を友達に話してもなかなか理解をしてもらえることはなくて、でも、坂爪さんならわかってくれるかなと思って」と話してくれた。

私は「父親!!ナイス!!」と思った。自分が父親になったら、多分、同じようなことをこども達に言うだろうなと思った。これは別に「死ね!」と言いたい訳ではなくて、真逆で、死ぬことさえも許可されてしまった時に、逆に、人間は思い煩うことなく生き切ろうとする生き物であるということだ。ダメでもいい、死んでもいいからそのままでいいということは、多分、最大限の愛だ。

 


これはと思うことに身を注ぎ、それで命が果てるなら、もう死んだって構わない
と覚悟したとき、同じことを言っている記事が出た。
私の心の始末がつく度に、坂爪さんの記事とリンクする不思議。

ダメでもいい、死んでもいいから、そのままでいい
とは、この女性と父親を通して、私にも向けられた神からの愛として受け取りたい。