回峰行者切廻り



昼間の明るさと夜の闇とが入れ替わろうとしているとき、
法螺貝の音が響き渡りました。


行者の一行が通りを横切って行きます。
夏の簡易な白装束。
両側をくるりと巻き上げた笠からは焼けた顔が覗き、
駆け足のような早い足取りに杖を合わせています。


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夕暮れの街にはお香が漂い、
お醤油を掛けて焼いたお団子の香ばしさも立ち上り…




私は京都に住んでいます。