あの頃の少女を助けたい

―何につけ蘇るあの忌々しい苦味
泥沼に引きづり込まれる幼少時の記憶―


これには助けを借りてもいいよね。
今さら謝ってもらいたいとか、文句をぶつけたいとかではないから。




些細なことで猛烈に噴出する怒り。
押しとどめる声も掻き消すほどの勢いの
暴力的な自分を止めることができない。
心の底の奥深くに押し込められたマグマ。
執拗に突破口を狙っている。
そしてまた自虐する理由がひとつ増える。



あの頃の少女を、
あの場所に置き去りにしたまま黙殺することはできない。
もし今、目の前にそんな子がいたら、駆け寄って抱きしめる。
安全な場所に連れて行って、
楽しいこと、好きなことをやってもいいんだよと言ってやりたい。
クレヨンと画用紙を渡し、優しい音色が流れる暖かいところで休ませ見守ってあげたい。
両親が繰り広げる修羅場や妹たちの安全まで背負った重い荷物を一緒に担ってやりたい。
その子が安心して寝付くまで、寝入ってからもずっと。
自分はそれを受取ってもいいんだとその子が思えるまで。




ただ整理したい。
ゴミ屋敷のように無秩序に乱雑に絶望的にとっちらかっている私の心の基礎。
自分一人では手の施しようがない。


専門家の手を借りたい。助けを借りて整理したい。




助けてくれる人と出会わせてください。