ずっと消えずに灯る火

高校時代の友人のフェイスブックを見つけた。

入れ違うように私が住んでいた街へ越し、今もそこに住んでいるらしい。
懐かしい街並みと共に彼女は現れた。

豊かな暮らしぶり、少年のようにまっすぐな精神、愛らしい人柄、そして美しさ。
娘さんが大きくなり、すてきな親子関係を築いていて、シングルになっていて、
ご親族が亡くなりと取り巻く環境は変化していても、
高校生のときのあの太陽のような笑顔のまま佇んでいる。


私は自分がうんと変わってしまったような気がしていたから、
不幸の波にこの世の果てまで流されてしまったように思っていたから、
彼女がまったく変わらずに、今も輝いていてくれていることが、希望のように思えた。

胸の奥の明かりがずっと消えずに小さく灯っていたのを見つけたような気がして、
嬉しくて泣いた。