彼との最後

来月、離婚届を出すことになりそうです。



主人の夢をここ最近よく見ます。

彼と出会った頃、そして18年の結婚生活、 
私はペインボディ無しに彼を見たことはなかったな。
エゴで生きていて、それを自分だと思っていて、それで人を見ていたから
彼の本当の姿など見たことがなかったということです。

男前で、稼ぎが良くて、優しくて。
今更ながら彼を思います。
あんな人はもう現れないだろうとも思います。
今ならやり直せるのではないか・・・
心が揺れます。
そうして何度も何度も同じ場面を繰り返してきました。


今もまた揺れています。
しかしさざ波のような小さな揺れです。


時計の針は戻せない。
この経験を経ての、今です。


生まれる前の約束事―私が眠りこけていたら必ず起こしてね―
というお願いを覚えていてくれた恩人なのかもしれません。

彼は現れて、一緒に生き、私をここへ連れてきました。
私は助けて欲しいと求めていて、そしてそれはなされたということです。
花々が咲き乱れる中、手を繋いで歩いた…のではなく、
そんなロマンチックさとは正反対の道程でしたけれど。
私たちは出逢い、何かわかりませんが完了した、そのように感じます。

これからは、彼が幸せに包まれますように。
叶うことなら私にも、温もりが与えられますように。


せめて最後ぐらいは、彼の本当の姿を見たいと思います。
肉体の目で見えるものなどでない、彼そのものを。
そしてその信頼は、二人の関係が変わっても持ち続けたいと思います。