年老いたとき

私が60歳代で死ぬことになろうと、
橋の下で暮らすことになろうと、
私は私によくやったと言うだろう。

あの亭主の下で腐って暮らすのではなく、
そこを飛び出して、
憧れの街でやってみようと、
ひとり裸一貫でやったんだよな、、、と。


何者になれなくていい。
何も残せなくていい。
ただ私は年老いて動けなくなったときに、
あの若き日の私はよくやったと、
あんなきれいな街で幸せに生きたなと、
自分で自分を褒めるだろう。