日本全国・村社会

九州のコース勉強会に参加したときのこと。
おしゃれをするな、化粧をするなとお母さんに止められると、こぼしていた女性がいました。
ご近所にあらぬ噂を立てられるから、評判が悪くなるから、人と違ってはいけないから、、、
その方はスラッとした身長にキラキラと下がったイアリングがとてもよくお似合いになっていて、
素敵な方だなという印象でしたのに、
そのような因習を強いられていたなんて驚きました。
そんな理由で自分の好き嫌いを捻じ曲げられる世界があるなんて信じられませんでした。
田舎って恐ろしい。東京にはそんなのないわと思っていました。

先日のダンスセラピーで好きな色を選ぶという流れの中で、
大阪ではスパッとそれぞれが好きな色を取るのに対して、
東京ではどういう状況か、何的に好きかみたいに考えて戸惑う方が多かったとのこと。
小さい子だったら何も考えずに走っていってコレ!ってなるよねという話になりました。

東京は皆気を付けて、よくよく考えて暮らしてるから。
ヘンな人だと思われないようにしなきゃ、イケてると思われるようにしなきゃ、
流行遅れと思われないようにしなきゃ、マナーをしっかり守らなくちゃ、好印象を与えなくちゃ、、、
一歩でも逸脱したら仲間外れにされてしまうから、尊敬されなくなってしまうから、見下されてしまうから、、、
このように思ったとき、ハッとしました。
これって、あの九州の田舎のケースと同じなのでは???

人からどう思われるかを妄想して縛ったり鞭打ったり、ちょっと毛色の違う人がいれば敵対心を露わにし、自由にふるまう人には嫉妬して袋叩き、ビクビク用心して、抜け駆けを厳しく監視して。
東京が地方と違うのはその規模においてだけで、実は巨大な村社会だったんだわ!!

本当は場所ではなくて、一人ひとりの思い込みなんだけど。
東京でもその村社会から外れて悠々と暮らしている人はいるし、
地方だからといって全部が村というわけでもない。
自分が、この私がどう暮らすのかなんだな。

というようなことを考えました。