聖霊への手紙 1
聖霊へ
私はまだあなたの声が聞けたという確証がありません。
でも聞くことを決心しています。
そのようになるまで、まずはあなたに語りかけたいと思います。
あなたに聞いてもらっているかのように吐露させてください。
身の回りの整理をしていますが息子の品物が出てきました。本人に送りたいが、彼の父の元か、それともホームステイ先か問うているところでした。勉強やインターンなどやることがたくさんあるらしいのですが、とにかく返事がなかなか返ってきません。数週間も放置されっ放し。今朝ようやく進展があったと思ったら、見知らぬ住所に送って欲しいとのこと。ホームステイ先が変わったのだと思いました。
そこから怒涛のように思考がうごめき出しました。
私に何の相談も報告すらも無く、ホームステイ先を変えた。
この父子は私と連絡を取ることを疎ましく思っている。
この子は私を嫌っているから父親に私への連絡を押し付けているのだ。
その元夫はこれまで通り私に知らせないだけではなく、故意に息子の情報を渡さないようにしている。
私に対する仕返しをしているのだ。
親は父だけと息子は思っているから私になど相談すらしないのだろう。
そして元夫も私も交えて相談するもしくはすぐに知らせるつもりなど毛頭ないのだろう。
そういうことをしてくれるような人ではないからこそこういう経緯に至ったのだ。
私は息子に嫌われた。
そもそも私が息子をこんな風に扱うようになってしまったのは夫の非協力が原因なのに、彼らが結託してしまい、私だけが除け者になっている。
もっと夫が常識人だったら、
もっと夫が人並みに優しい人だったら、
こんな風にはならなかったのに…
ひとつ浮かぶと怒涛のように次々と展開され、19年の間に体験した苦しみ悔しさが一気に頭から身体中を駆け巡り一杯になります。
正気を保っていられないほどの狂気に足元をすくわれる!
という叫びをキャッチしたような感覚にフッと立ち止まりました。
いつもこれに持って行かれるんだ、こうやって今まで来たんだと思いました。
そうして昨日清書していた文章を思い出したのです。
意識しない間に有象無象が胸の内に湧いてきて、それを頭でリアルに現して、疑う余地もなく自分そのものとして同化させて、何とかしなきゃと右往左往死にもの狂いで奔走してきていたのでした。
これが自分、これが私の人生だと思って来たのでした。
それが違うんだと。幻想なんだと、エゴに乗っ取られている状態なんだとコースをはじめあらゆる機会に教えられてきたことなのでした。